2011年08月16日
今夏グレード大会2つ目の優勝!
U-14の下(カテゴリーの2年間の初めの1年間の方)で、2つ目の優勝が出来ました。
この間の「ブリヂストンカップ第28回新所沢ジュニアトーナメント」(グレード4C:ふつうはG4Cといいます)で優勝したのに続いて、今度は「第16回昭和の森サマージュニア2011スマッシュカップ」で、単複ともに優勝出来ました。ダブルスは棚ボタ優勝でとてもラッキーでした(^_^;)。相手ペアが全中(全国中学生テニス選手権大会)に出場するため、決勝戦には出場できないという普通はあまりない結果での優勝でした。
前日の試合が終わった後、このまま試合をやってくれませんか?と相手の親ごさんと、受付の女性に頼まれましたが、大会の役員さんが来てくれて説明してくれました。
「関東の公認大会ですから日程変更は出来ません。しかし、明日は来られないのがわかっているのであれば、2位の賞品を渡すことは出来ます。ポイントは、明日の出席確認までは来られれば、試合をせずに全中に向かっても2位のポイントは入りますが・・・、それは出発時間の問題で無理なのですね?。明日は点呼の時間には来られないのであれば、ベスト4のポイントまでしか入りませんからそれは了承してくださいね。これは、スマッシュカップですので、明日は雑誌の『スマッシュ』が取材に来てくれます。そこで表彰式、写真撮影、取材をして大会が終わります。では、全中で頑張って来てね(^^)」。
僕も助かりました(^^)。今日は朝から8ゲームプロセットの試合をシングルス2試合、ダブルス2試合の合計4試合やっていました。結構、ハードでした。
この決勝戦で当たる予定だったダブルスの相手は、東京都大会や関東大会でも見ていた、TS中の2年生メンバーです。僕達ペアは1年ペアなので、彼等の方が経験は豊富ですから、戦えばタフな試合になったでしょう。僕の中学の顧問が、TS中とは練習試合を組んでくれるので、他のメンバーとは何人か対戦していますが、このペアとはやったことがありませんでした。全中メンバーなので、やってみたかったです。また、どこかの大会で会うと思うので、今度はガチンコで試合をしてみたいです(^^)。
シングルス決勝戦は危ない試合をしてしまいました(^_^;)。9-8(タイブレーク5)でギリギリ勝った感じです。相手は中2の早生まれで、昨年はU-12でやはりスマッシュカップ準優勝のK選手。甘い球は打ち込んで来るイイ選手でした。でも、本当の敵は「暑さ」と「プレッシャー」だったように思います。試合が終わってから、そう思いました。
いつものように体が動きませんでした。「暑さ」は相手と同じ条件なので言い訳になりません。でも、ダブルス経験があまりない僕は、今までに出たダブルスの試合は、関東公認試合はまだ5試合だけです。しかも今のペアとは2回目です。
それなのに優勝が決まっていたので、自分の中では「シングルスとダブルスの同時優勝が出来たらメチャメチャカッコいい!」と思ってしまったのです。ダブルスは初優勝だったので、気持ちが舞い上がってしまっていたのでしょう。
それで「勝ちたい!」という気持ちが強過ぎていつものような動きが出来なくなりました。思ったように足が動かず、上半身が突っ込むような動きになって、後ろからつなぎ球のような球ばかり打っていたように思います。いつものように、試合後に試合内容を思い出そうとしても、ハッキリ思い出せないのです。思い出すのは、自分の打った球の軌道だけで、打つ前に「こうやって攻めよう!」という考えた筈のことが思い出せないのです。ということは頭を使って考えることが出来ていなかったことになります。これはショックでした。
後で思い出せない。これは何も考えずにやっていた、ということです。記憶にある球の軌道もポーンポーンと、鋭い打球を打てずにいたことばかりです。優勝するのを習慣化出来ないと、いつものプレーは出来ない!ということに改めて気付きました。
ダブルスは、中学では必須だと思うので、これは慣れて行くことが大切だと思います。でも、初優勝出来たので、こういう気持ちになることもあるのを知って、とても勉強になりました(^_^;)。
おかげさまで、シングルスもダブルスも優勝出来ましたが、G4Cですので、これからは更に上のランクの試合でも優勝できるように頑張りたいと思います。
この2つの優勝出来た大会の間に第27回プリンス関東ジュニアテニスツアーTTC大会にも出ました。この大会はG4Bでした。
シングルスはベスト4、ダブルスはベスト8でした。シングルスもダブルスもTTCのNくんと当りました。ナダルとすごく良く似た選手で、体幹も強いのに、まだ筋トレはしていないそうです。背が伸びてからやろうということだそうですが、もうデカイんです。しかもガッチリ体系です。
同じ日にシングルスもダブルスも当りました。シングルスは0-6、2-6で完敗でした。ほら、サースポーで、バックハンドの打ち方まで似ています(^^)。
ダブルスは、NくんとMくんのペア。Mくんは全ジュニ(全日本ジュニアテニス選手権大会)に行っていた選手で両手両打ちのハードヒッターです。2-6、2-6で負けました。
NくんやMくんと当たれて良かった、いい経験になった、と思って帰って来ました。
ところが、帰って来てこの試合のビデオを見て、愕然としました。完敗だったと思っていたシングルスで、結構いい試合をしているのです。肝心な決め球を自分がミスして相手にポイントを献上しているのが多く、展開としては決して完敗という試合ではありませんでした。この意識と試合内容のズレが、負けた原因のような気がしました。
勝てる!と思ってやっていたら・・・と思いました。サースポーから繰り出される球はスゴク威力があり、食い込んで来ます。だからミスをしたと思いますが、それを意識して合わせて行ければイイ試合が出来たと思います。なのに、相手は凄い!と思い込んで、完敗だという意識でいたことを反省しました。同時に気持ちが大切だ!と間違えて思い込んでしまい、今回のように「勝ちたい!」だけで試合に臨むとロクなことにならないことも解りました(^_^;)。
バランスが、1番大切なんだと思います。そして、強い選手は「心・技・体・頭」のバランスがいいと思います。メンタル、テクニカル、フィジカル、という自分自身を鍛えて行く要素と一緒に、今、オンコートでの情報分析を的確に行なうことが必要だと思うんです。
勝つ、とか、強い選手、とか言う時には、「頭」が大切だと思うんです。上手い選手までは、「心・技・体」でいいと思うんですけど、強い選手や、勝つ選手は、もっと臨機応変な対応力が求められると思います。自分で「完敗」とか思ってるようでは、強い選手にはなれません。「今の自分に出来ることは何か?」を考えて、その時に出来る全てを出して、結果として負けるのは仕方ありません。でも、試合中に「この相手だったら負けても仕方ない」とは2度と思わないことを、自分の中で決めました。
そう思って、ダブルスの試合も撮って来たビデオをあらためてしっかりと観てみました。
ダブルスも僕のペアのTがいいショットを打っています。もう少し、僕がいいポジションを取れていれば、相手にプレッシャーをかけられる。ボールを打たなくても、相手の打とうと思う所をシャットアウトできれば、相手は打ちづらくなり、こっちに有利に運ぶことが出来る。スマッシュカップでは、その時に考えたことを実行したら、ダブルスは優勝できたんです。
もっとも、相手が決勝戦に来られないという巡り合わせはラッキーの一言ですが・・・。
自分達の試合の経験を積み重ねる大切さを学びました。自分が試合をやっているつもりで人がやっている試合を見ることが出来るのが、ダブルスのペアを組んでいるメリットだなあ、と心から思いました。小学生の時からダブルスももう少し一所懸命やっていればよかったと思いました。テニスの幅が出るからです。
それと、関中でダブルスが凄いと思っていたS選手のペア(ペアの相手は学校の試合と違うペアでした)が、球に触らなくてもプレッシャーはかけられるという事を見せてくれたのがとても勉強になりました。相手が打とうとするコースに立って、そのラインをシャットアウトするんです。相手は打つ直前にコースを変えなければ行けないので、ミス・ショットが増えるんです。球に触れなければ、ダブルスでは役に立たないと思っていたのでポーチに無理に出てネットに掛けたりしていたんですが、その動きは「目から鱗」でした。
大切なのは、コートに立っている時は「強い気持ちを持って、自分が今すべきプレーに集中すること」だと思います。そうすれば、今、目の前の一球に集中して、どう動くのか?とか、相手を見てオープンスペースに反応して打ったり出来るのに、プレー中に「勝ちたい!」と思っても、動けなくなるだけだ、ということが解りました。一球一球に集中して、相手を見て、自分がすべきプレーに集中すること。それが出来れば、もっと強くなれると思いますし、もっと楽しめると思います。頭ではわかっていたんですが、身にしみてわかった、という感じがします。それも、大きな収穫でした。
そのダブルスの相手のNくんもMくんも、とても楽しそうにプレーしていました。しかも相手(僕達)のいいプレーは、「今のは相手のプレーが良かった。仕方ないよ。今度はこっちがいいプレーを返そう!」と特にMくんが言っているのを聞いて、「さすが全ジュニに行く選手だ!」と思いました。だから、吸収するのも早いんだと思います。
でも、たぶん僕は「相手は全ジュニに行くMくんと、さっき完敗してしまったNくんだから、負けても恥じゃない」と思っていたんだと思います。そう思ってコートに立っていたことが恥だと、今はハッキリ思います。もっと勝つ気で行っていたら、相手ペアにもいい練習になったと思います。でも、どこかで物足りない試合だったと思うんです。
この大会中、朝早く行くと国枝さんが練習しているのを見ることが出来ました。「おはようございます」と挨拶すると、「おはようございます」とにこやかに挨拶を返してくださいます。スゴくハードな練習を全力でやり続けているのに、にこやかに挨拶してくれる・・・。それを見て、思い出したことがあります。
僕は、今から3年くらい前に競技テニスを始めた頃、父と話し合って約束したことがあります。
試合は何をするためのものか?という質問に、勝つために全力を尽くすもの、と答えました。そうしたら「じゃあ、もしナダルと試合できるとしたら、勝つために全力を尽くすんだね?」と言われて「う~ん、違うかも知れない」と言いました。
「試合に勝つことは通過点だよね?。優勝しても通過点。つまり、勝ち負けは結果だっていうことがわかるかどうかだよね?。だから、その日に勝ったら2試合ある大会だとして、1試合目で弱点を見つけたら次の2試合目までに出来る限りの修正と練習をして次の試合に臨むんだ。試合中に進化できるようにね。進化を出来ずに勝つためだけの試合をするならその大会は途中でやめて帰ろう。お互いの力を試し合うのが試合なのに、勝ち負けだけの結果が大切なんだったら、試合中の進化は期待できない試合だからね。」
それを言われた時は、まだ小学4年生だったので、父は優しいなあと思っていましたが、今は鬼のようなことを4年の僕に当たり前のように言っていたんだって、気が付いています。そういうことが当たり前だと思って来ましたが、今は、まず勝ってから反省・修正して次に繋げることも知っていますし、具合が悪くなったり、体調を壊しそうな時は、次の試合のために出来るだけ休んで、ベストに近い体調で相手と向き合うことが大切なのも知っています。父は「自分でそれが次の試合までのベストな選択だと自分自身が決めた方法を自分の意志で実行しなさい」と言います。具合が悪いから休む、だと帰されてしまいます。次の試合には今、少し休むことと体を冷やすことをして、体調を戻してよりベストに近い状態で次の試合に臨む、と言うと「そうか、じゃあ休め。」と言ってくれます。
最初は腹が立ちました。子供の体の心配より、相手のことを心配してるのか、と思ったこともありました。でも、今はわかります。
自分で決めたことは「積み上げて」行ける。流されてやったことは「弱点」になる。
だから、全国で優勝したら、初めて少し休むのもいいね、ということになります。だって関東大会と通常言われている大会は、正式名称は「全国」とか「全日本」とかの「関東予選」でしかないのに、次の試合に行けなくて自分はベストを尽くしたと言えるのか?と言われた時、大会要綱を見直しました。本当に関東大会だと思っていた試合は、「関東予選」だったのです。
父は、言葉を大切にします。うるさいと思うほど、言葉を正確に使います。それが強さの秘密だったんだ、と今はわかります。でも小学生の時は、全然わかりませんでした。だから、父は恐いと思います。競技テニスを始めた時と今とで、ずーっと同じコトを言われます。でも、どの段階でも同じ言葉が響きます。それって凄いなあ、とあらためて思っています。自分の言葉を探せ!と言われた意味が最近とても迫って来ます。
僕は、今回のスマッシュカップのシングルスの優勝を決めてコートを出て来た時に、カメラマンさんに笑われました。
「勝ったんだから嬉しそうな顔をして(^^)」。
うなだれて引き上げて来たからです。イメージとは程遠い、苦戦して何とかギリギリの勝利で、しかもあんまりカッコよくない勝ち方でした。このカメラマンさんには、以前、渋川のJJTT(草トー)で、2試合目から足が攣ってどうしようもない時にクリームを分けてもらってそれを塗って助けてもらったことがあった恩人で、結局足を引き摺りながら決勝戦まで行ったのですが、決勝戦の1ゲーム目が終わった時にリタイアしました。相手の球を打って感触は掴めたからです。その相手とは何でだか、これからよく当たるような気がしていたのですが、中学での関東大会ではこれからよく当たりそうです(^^)。そのカメラマンさんに声を掛けてもらって、やっと勝った気になりましたが、応援してくれた親や妹、友達の家族に「だらしない試合をしてしまって申し訳ありませんでした。今度はもう少しいい試合が出来るように頑張るので、また応援よろしくお願いします」と言って帰って来ました。
カメラマンさんから、「優勝した時は、素直に喜べるともっとテニスが楽しくなるよ。前から頑張り屋さんだから、今度はもっと楽しみ方を覚えようね。」と言われ、その通りだなあ、僕の今日の1番の目標は「テニスを楽しむこと」だった、とまた反省して、自分で苦笑してしまいました(^_^;)。
反省は猿でも出来る、と父によく言われます。大切なのは、これからどうするのかを間違えてもいいから自分で決めてやってみて、次に繋げることだ、と言われます。それが次に繋がらないと思えば、決めたことを変えてみる勇気が必要だ、と言われます。
「テニスを楽しむこと」
「全力を出し尽くすこと」
「常に次の球への準備をし続けること」
たぶん、小学6年の時に決めたこの目標を本当に達成できれば、スゴク強くなれると思います。そういう考え方に到達するまでに、いろいろな人に応援してもらいました。
今からは、「今すべきプレーに集中すること」を追加しようかな?。
追加したいことが増えて来ています。
「今すべきプレーに集中すること」
「相手を見ること」
「踏み込んで打つこと」
「レディー・ポジションを必ず取ること」
「低い体勢で動くこと」
「ボレーはラケット面を頭より1個分上にセットすること」
もっと考えるともっと絞れると思います。でも、1試合ごとに目的や目標が言葉になって来ます。これが試合を積み重ねた後に、1番嬉しいことです。
今回の大会の後に書いたテニスノートには、「分かるように考えること」と「相手をよく見てテニスを楽しむこと」を書きました。分かる:分けて考えることが出来る、という意味だそうです。つまり、自分が行動できるように考えて行くこと。今回は、行動できるように考えたのではなく、自分の気持ちを「思い浮かべた」だけだったから、動けなくなってしまった。次からは、思うように動けるように目標を設定して行きます。
「安全性を求めるなら、ラリーを続けられるように繋げるのではなく、出来る限り速く決め切るコトが大切」。これも追加しました。浅い球が行ってしまった時、相手にトスを出しているように決められてしまう。手が縮んでしっかり振れない時は、足が動いていなくてボールにしっかり入れず、上半身で合わせようとして、肩に力が入る。「肩の力を抜く」ことも大切です。それには「レディー・ポジションを必ず取ること」が必要です。レディー・ポジションを取る、という時には「肩の力を抜くこと」と「低い体勢で動くこと」は含まれるので、1つで言い表せるのですが、その内容を1つ1つ、言葉にして、イメージすると自分の行動が出来るようになります。そういう練習が大切だと思いました。いや、考えました。
これから、もっと強くなりたいです。今回はいい経験が出来ました。スマッシュ11月号に今回の結果が出るそうです。早く出ないかなあ(^^)。
明日からは茨城です。今回は16歳で出るので、凄いゴツイ球を体感して来ます。強くなるために、自分のプレーをやり続けて来たいと考えています(^^)v。
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1年以上テニスのことを書いていない父のブログは抜きたいので(^^)。